物語はクライマックス真っ只中！
昨日発売、ＦＬＡＳＨ10月22日・29日合併号掲載
『夫婦の絆』第19回の感想ご紹介です！

【まいこさん】

「夫婦の絆」第19話の感想です。

いっちゃん、よくぞ言ってくれました！～これまでの悪行の数々もすべてはこのためだったのね！！！と快哉を叫びたくなる19話。
天地開闢のごとくの壮大な宇宙観にも圧倒されました。

天高く聳える楼閣は、死霊と生霊が争う場となり、時空を飛び越え彼の島に。蜜子と沙耶のルサンチマンが作った宇宙とは、二人のトラウマを引き起こす記憶が、何度も何度も脳内再生されることによって形成されたもの。
ルサンチマンを野放しにすればするほど、そのネガティブな思いに満ちた宇宙がブクブクと泡のように無数に生まれ出でてしまう怖ろしさも垣間見ることができました。

あれほどの執念、ルサンチマンをもって蜜子を追い続けた真黒無蔵が、その元となった兄の死を生に反転させ得る世界を「兄貴が生きてたんじゃ、俺が刑事になった動機が失われる」と否定し、刑事として正義を追求できる「兄の死んだ世界」に帰ろうとし、工藤漫殊が「結局、生きてる者はその世界に満足してるのよ」と呟くのは、不埒ながら沙耶の有り様をみても納得。

沙耶が死という犠牲を払ってまでも守ろうとしたのは、三人同棲を永遠のものとする「夫婦の絆」、則ち「沙耶という死霊ありきで蜜子と一郎の絆が保たれた世界」。生きてる者どころか、死んでる者でさえも「私がいなくても蜜子と一郎の絆が保たれたんじゃ、私が死霊になった動機が失われる」ゆえに、天地を揺るがし、時空を裂くほどに、沙耶は憤りを制御することができない。

その沙耶の憤りを「愛を知りたい」蜜子より先に鎮めたのは、一郎。幼くして母を失ったことをルサンチマンにしなかった一郎が、姉妹のトラウマがわかる感性・右脳を自ら育てられたのは、数々の女性遍歴も三人同棲も、愛を知り得る糧にできたということなのでしょう。

いよいよ深まりつつある「夫婦の絆」に、沙耶は真に満足し、あるべき世界へ旅立つことができるのか、蜜子が生存本能のために犯した罪は、元の世界でどのように裁かれるのか。縦横無尽な展開から帰結まで、目が離せません。

【コチャコさん】

夫婦の絆　第19話読みました！
いっちゃん、最高です！記憶を取り戻しても蜜子を「俺の妻だ！」と。この瞬間を待ち望んでいました。
引きちぎられたスカイツリー展望台が吸い込まれる絵、なんとも怪しいエロスに満ちていました。物語の中でいつか蜜子と沙耶の鬼畜の父親、真黒刑事の兄の亡霊が出てくるのではと予想していましたが、意外な不思議異空間での登場。せっかく助けた兄を放り捨てる真黒刑事の正義はエゴでしかなかったのか⁈
鬼畜父に立ち向かう一郎の愛の力で沙耶の魂が正気を取り戻しそう。クライマックス只中、波乱は加速していきますがまだまだ驚きの展開が待ち受けているでしょう。
解説者の位置に収まった馬壁先生と漫珠先生は何を見せられるのでしょうか？この2人のリアクションが面白さを増していますね。
次回の蜜子、沙耶、一郎がどうなるのか楽しみに待ちます！

【くぁんさん】

沙耶と蜜子のルサンチマンが作り出したもう一つの宇宙が、時空に割れ目を作り、全く別の穂音実島を出現させた！
とんでもない展開を見せる『夫婦の絆』がいよいよクライマックスですね♪

前回の感想で、生き霊と化した蜜子が、沙耶を成仏させるものだと思っていたが、アッサリ予想が外れた(笑)。

そうだった！一郎はろくでもない女たらしだけど、女に暴力をふるうケダモノではなかった。記憶に囚われるルサンチマンを、すでに克服している男でもあったのだ。一郎の優しさと、ここに来ての強さが沙耶と蜜子を救うのか！？まさか、あの鬼畜親父と一郎が対峙するとは思わなかった。

蜜子は夫婦として『愛』を知り、実は沙耶も初めて男からの『愛』を知って、成仏していくのだろうか？

ここにきて、何かジワジワあたたかいものを感じ始めたよ♪出来つつある『絆』(誰か”かさぶた”と表現してたよなぁ？違ったか？)のせいかな？終わって欲しくないけど、否が応でも、次回が最高潮に達する回だろうから、次回を待つとしよう♪それにしても…あぁ、落ち着かない！ウズウズ…ジクジク…♪

思えば連載開始以来、予想が1回も当たったことがないような気がする…
時間も空間も超えて、あらゆる人々の怨念も執念も妄念も呑み込んでいく、未曽有の物語。
残るはあと2回！　もう予想なんか諦めて、待つしかないか？

次回は10月29日発売号に掲載予定です！！